「和合」というのは、辞書によると「親しみあって仲良くすること」とあります。
もう少し詳しく見ると、「和」というのは「稲」と「口」の象形文字。
首を垂れた稲穂が、口に届くイメージです。
會(か)に通じ、から、人の声と声が調和する、なごむ、という意味になりました。
「合」は、「蓋」と「容器」の象形です。
容器に蓋をするという形です。
これ、蓋と容器が合っていなかったら、意味をなさないものです。
よって、きちんと合う、という意味になりました。
漢字の成り立ちを見ると、和合というのは、単に「仲良く」というものではなく、声と声が調和する、つまり、意見も一致していて、その一致がピッタリと合わさっていると考えられます。
この「和合」、現代社会では本当に大切なものです。
家族との「和合」、友人との「和合」、従業員との「和合」……できていますか?
この「和合」、厄介なのは、どこかの和合がずれると、全ての和合に影響が出るところです。
そのかわり、「和合」が実現できた場合、大きな力を得ることができます。
絵本のスイミー(※1)のように、1人ひとりの力は小さくとも、同じ方向を向いて進んでいくので、法人として大きな推進力を持つことになるのです。
(※1)『スイミー - ちいさなかしこいさかなのはなし』レオ・レオニ作 谷川俊太郎訳