世代交代を円滑に進めるために

関東に本社を構える某社様よりご依頼いただいた組織分析でご依頼の社長様が懸念されていたのが、ご子息様へのスムーズな世代交代、でした。

ご自分が会長職になり一線から退かれた時、何が起きるか予測できますか?とお問合せいただいたので、もちろんですと即答。
行動分析心理学を駆使すれば、ある程度正確に予測可能だからです。

分析の結果、今の状態でご子息様が社長になった場合、後の業績に影響が出る可能性があるということがわかりました。

今の状況は、社長様にとってはとてもやりやすいものです。
社長だから、ということを除いても周囲へご自分の意思決定、指揮命令が通りやすい人員配置になっているのです。

ですが、ご子息様視点で見ると、状況は180度変わります。
経営幹部が全員年上であることを除いても、意思決定が通りにくい人員配置となるのです。

何かやろうとしても、論破されてストレスがたまる状態になります。

こうした事情がわからない状態で事業継承すると何が起きるか?
最悪の場合、
・人員の刷新をはかって無茶な改革をする
・強引にゴリ押しして周囲との軋轢を生む
・父親である会長経由で意思決定を通そうとする
などの可能性が出てきます。

最後の会長を頼るケースは、悪くないように見えますが、一番の危険を孕んでいます。
組織にトップが2人いることになるからです。

子供から頼られて、何とかしてやりたいと思わない親はいません。

そして動いた結果、部下は混乱します。
どちらに決裁をあおぐべきなのか?と。

今までの経験、知識を考えると、パワーバランス的に会長の方が圧倒的に強いですし、部下も会長のやり方に慣れています。
人間、変化が好きではありませんから。
そうすると、社長を飛び越えて会長に直接、のケースが少しずつ増していきます。

最後は、社長が「そんなこと俺は聞いていない!」となってしまうのです。

良かれと思ってしたことが、結果的に会長への不信感を生じさせることになりかねません。

親子でギクシャクするのは最悪です。
そんな親子がトップの会社が、マトモにいくはずないのです。

ここまで細かいことをお話しなくても、すべてさとられました。
私よりも経験があり、店じまいした会社さんをたくさんご覧になってきた方ですから。
お話させていただくと勉強になることばかりです。

円滑に世代交代を進めるためにどう人員配置を進めれば良いか、幹部への対応、職員の採用、などなどお伝えさせていただきました。

これでご満足いただけたようなのですが、私の組織分析はこれでは終わりません。
他のことも一緒にアドバイスしています。
コレをやるとやらないとでは、この先の結果の出方がまるで変わってくるんです。
事業で成功されている方が必ずなさっていることです。
「自分より若い人からそんなことを言われるとは思わなかった!」
「一応やってるけど、多分毎日やってないし、部下に任せてる」
「すぐやりますわ!」と即行動に移そうとされる社長様を拝見して、この企業さんは大丈夫!と思いました。

M社長、私を信頼して分析をおまかせくださり、本当にありがとうございました。
御社が永く続く会社となり、業界を牽引されますように。
そして、その一助となるべく、これからも全力でサポートさせてください!

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