サイグラム®とは?

簡単に言います。

サイグラムとは、コミュニケーション手法のひとつです。

ヒトが生来そなわっている本質を12に分け、それぞれのタイプに合った対応をすることで人間関係を円滑に、円満にしていきましょう、というものです。

吉井伯榮先生(現武蔵野学院大学 客員教授)によって提唱されました。
吉井先生は組織診断士であるわたくし木村の心理学の恩師でもあります。
この理論が世に出た当初は、「仮説」の域を出ませんでしたが、近年の脳科学の発達により、仮説の正しさが証明されてきております。

サイグラム®基本図式

たとえば。

Aさん:社交家で、知らない人と仲良くなるのが得意なタイプ
Bさん:内弁慶だが人の感情に寄り添えるタイプ
Cさん:数字に強く、とことん粘れるタイプ
Dさん:勢いはあるが、途中で無理とわかるとすぐにあきらめるタイプ

が新入社員として入ってきました。
わずか数日間の研修で、ここまで詳しく人の本質を見極めるのはなかなか難しいです。
そのうえ、時間がない中で、人員配置を決めなくてはなりません。

Bさんを営業に、Dさんを経理に配属したらどうでしょう。
もしくは、Aさんを社内の企画部門に、Cさんを受付に配置したら…?

向いていなかったり、宝の持ち腐れになることがおわかりいただけると思います。

そんなバカな、と笑ってしまうかもしれませんが、ほとんどの日本の会社で、このような笑うに笑えない事態が起きているのです。
そして、このために、せっかく採用した貴重な人材が「やりがい」を求めて流出してしまうのです。

Aさんを営業に配置した時と、Bさんを営業に配置した時とでは、数年後の成果に大きな差が出ることは想像がつきますよね。
では、Bさんは営業に向かないかというと、そうではありません。
決まったお客様へのルートセールスなどで、勝手知ったるからこそできる丁寧な仕事を評価されるはずです。
そして、評価が自信につながり、飛び込み営業も積極的にこなせるようになるかもしれません。
また、Dさんも、諦めやすいタイプだとわかっていれば、「軌道修正」という指導方法を取ることで一定の成果が出せ、成功体験が蓄積されることで、指導されなくても自ら軌道修正がかけられるようになるはずです。
プラスのスパイラルです。


愛知県豊橋市に株式会社樹研工業という、プラスチック製小型精密部品メーカーさんがあります。
ギネスに載った、世界最小の歯車(100万分の1グラム、直径0.149ミリメートル)を作った会社さん、と言えばご存知の方も多いのではないでしょうか。
社長の松浦元男氏は、以前テレビの取材で、適材適所に人員配置を行うコツとして「社員をじっくり見ていれば適性がわかってくる」とおっしゃっていました。
これができる会社さんなら、サイグラム®は必要ありません。

とはいえ、社長は社員にだけ目を向けているわけにはいきません。
「じっくり見る」時間を短縮するお手伝いを、サイグラム®を使いこなす智和メンバーにお任せください。

また、「こんなタイプの人員を補充したい」際にも、サイグラム®は役立ちます。
もちろん、本質だけでなく、本人の個性や性格を総合的に判断する必要があります。あくまでもひとつの判断基準として使いこなすことをおススメしております。